きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

時代を変えていくレコード劇

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日曜は東京競馬場で中央競馬今年最初のG1レースとなるフェブラリーステークスが行われました。
勝ったのは4歳馬モーニンでした。人気では単勝5.1倍の2番人気で、同世代のノンコノユメに1番人気(2.4倍)を譲るかたちになったものの、道中中団を追走から直線早々と4番手に位置取り、残り200mから先頭に立ちそのまま押し切っての優勝でした。重馬場で速い時計がでやすかったことや先行馬が揃い前半の800m通過46秒1とペースが速かったこともあったにせよ、勝ちタイム1分34秒0のレコードタイムは立派でした。

モーニンは父ヘニーヒューズ、母父ディストーテッドヒューマーの外国産馬になります。昨年5月の3歳未勝利戦でデビュー。ダートマイルで4連勝し、昨年秋に一気に主役へと向かって突き進んでいきます。しかし武蔵野ステークスで初めて土がつき、そのときの勝ち馬が同世代のノンコノユメでした。休養を挟んで根岸ステークスを完勝。今回のフェブラリーステークスでの戴冠につなげました。

2着にはノンコノユメが入りました。道中後方からで直線外から追い込むも及ばず1馬身1/4差がついた結果でした。休み明け、久々のレースということもあったのでしょう。
三連覇がかかったコパノリッキーは他馬に道中引っ張られ自分のペースが思うようにつかめなかったこともあり7着の結果でした。

それにしても今年のフェブラリーステークスは、4歳馬が1、2着したことで世代交代、新しい時代の到来を強く印象づけたレースとなりました。4歳馬のワンツーというと、少し古いのですが7年前のフェブラリーステークスを思い出しました。レースにはヴァーミリアン、カネヒキリの二代巨頭が当時7歳で出走。そのそびえ立つ2頭を退け勝ったのは4歳馬のサクセスブロッケンで、2着には同じく4歳馬のカジノドライヴ、4着にも同世代のエスポワールシチーが入り、新しい時代の到来を強く感じさせられたレースでした。

ただ今回敗れたとはいえコパノリッキーはまだ6歳馬ですし、同世代には東京大賞典を勝っているサウンドトゥルーがいます。今年7歳になるホッコータルマエも今年1月の川崎記念を完勝し、同レース3連覇を達成しGI 10勝を達成するなど王者として君臨しつづけています。高い壁をさらに超えていき、ぜひ新しい時代を築きあげてください。

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