きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2016.2.20

新たに植えられたフリージア賞

ようこそいらっしゃいませ。

今週は2016年中央競馬最初のGIレースのフェブラリーステークスをはじめ、ダイヤモンドステークス(GIII)、京都牝馬ステークス(GIII)、小倉大賞典(GIII)と土日合わせて4つの重賞レースが行われます。フェブラリーステークスには昨年チャンピオンズカップ2着のノンコノユメや昨年連覇を達成し史上初の三連覇に挑むコパノリッキーを筆頭に、2013年の優勝馬グレープブランデー、昨年南部杯を連覇したベストウォーリア、あるいは新興勢力のモーニン、アスカノロマンとダート界を牽引するメンバーが揃いました。

またダイヤモンドステークスには昨年このレースを優勝し天皇賞(春)でも2着と活躍したフェイムゲームが出走。京都牝馬ステークスにはリーサルウェポン、ウリウリ、レッドオーヴァルなど重賞上位実績のあるディープインパクト産駒に京都金杯覇者のウインプリメーラ、昨年スプリンターズステークス3着のウキヨノカゼが相対します。小倉大賞典にはハービンジャー産駒のベルーフをはじめ、ダコール、スマートオリオン、アルバートドック、メイショウヤタロウら16頭が出走。伏兵馬も多数出走し、ハンデ戦らしい予想が難解なレースとなりそうです。

重賞ではないのですがレース表をみて、3歳500万下の「フリージア賞」に目がいきました。

フリージア賞の「フリージア」は、2月から4月頃にユリ形の6裂の花を咲かせる南アフリカの原産のアヤメ科の秋植え球根植物で、黄・白・桃・紅・紫など色も豊富で「純潔」「親愛の情」などの花言葉を持つ花です。その花から名をとった「フリージア賞」は長い歴史を持つレースで、過去の出世馬には1972年のダービー馬ロングエースがいます。ロングエースは新馬戦からヒヤシンス賞、このフリージア賞と3連勝し、その後も連勝を伸ばしいったん皐月賞で途絶えるも、次走のダービーを当時のレコードタイムで駆け抜けた馬でした。

「フリージア賞」は主に3月の中京競馬場(競馬場改修時は小倉)で3歳馬の条件戦として行われていました。
しかし実力馬は弥生賞、スプリングステークス、あるいは4、5月のダービートライアルにまわり、上がり馬も含めてクラシックのローテーションにフリージア賞が加わるのはあまり多くはありませんでした。そんなこともあってなのか、2011年の小倉での開催を最後に改修後の中京競馬場から姿を消してしまいます。レースがなくなり残念に思った方もおられたのでしょう。今回場所を変えて5年ぶりの復活開催となりました。

開催場所は変われど、こうして歴史を持つレースが復活することはとても嬉しい限りです。クラシック、GI へつづく物語は何も重賞やトライアルレースだけから作られていくわけではないのですから。