きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

激突!砂塵の決戦

ようこそいらっしゃいませ。

今週は2016年GⅠシリーズ第1戦目のフェブラリーステークスが東京のダート1600mで行われます。上半期のダート王を決する本レースですが、スピードはもちろんのこと、それを維持した状態で走り切る底力が問われます。1984年に創設されたフェブラリーステークスは当時、G III のハンデ戦で施行されていました。1994年にG II へ昇格し、3年後の1997年にはJRA初のダートG I となりました。JRAのダート重賞の中で一番古い歴史を持ち、活躍馬の中にはドバイ・メイダン競馬場で行われるドバイワールドカップに挑戦する馬もおり、2011年にはヴィクトワールピサが日本馬初となるドバイワールドカップに優勝する快挙を成し遂げました。

今回も非常に優秀なダート馬が参戦してきます。

一番の注目は、重賞3連勝でダート界に新星のごとく現れたノンコノユメ。下半期のダート王決定戦のチャンピオンズカップでは並み居る強豪馬を相手に惜しくも2着とポテンシャルの高さを改めて見せてくれました。何と言っても全10戦中9戦がメンバー最速の上りタイムを叩きだしたその末脚は、この馬最大の武器となります。豪快な差し切り勝ちでダート界の頂点を奪取できるのか。
期待しましょう。
一方で、忘れてはならないのが本競走2連覇中のディフェンディングチャンピオン・コパノリッキーです。ダートG I(中央2勝・地方3勝)5勝と素晴らし実績のある馬ですから、3連覇の期待がかかる今回は、その記録を達成できるか注目ですね。

他にもグレープブランデーやベストウォーリア、ローマンレジェンドなど長くダート界を牽引してきた実力馬もいます。
砂塵の舞う東京競馬場で白熱のGⅠシリーズ初戦のスタートが待ち遠しいですね。

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