きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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先週日曜日は国内では秋のG1シリーズ開幕を告げるスプリンターズステークスが行われました。中山競馬場改修工事により、今年は新潟競馬場での開催となったスプリンターズステークスでゴール前は大激戦の末、勝ったのは直線一気で半馬身抜け出したスノードラゴンでした。鞍上は大野拓弥騎手で人馬共に初のG1タイトルとなりました。

スノードラゴンは春の高松宮記念でコパノリチャードの2着に入っていたものの、レース前の評価は13番人気でした。スノードラゴンは父アドマイヤコジーン×母父タヤスツヨシの血統で、少し変わった経歴の持ち主です。デビューは芝で走ったものの、3戦連続2着でダート路線に転身。初ダートで勝利を飾ると、その後1度だけ芝コースで走ったものの今年6歳となる春まではダート短距離路線の道を歩んできました。

3月に行われたオーシャンステークスで久々の芝コースながらも2着に好走。その勢いで高松宮記念で2着に入ります。このときも17番の大外枠からの発走で、不良となった時計の要する馬場を最後力強く伸びての走りで、芝でも十分走れることを示すレース内容でした。今回、前哨戦のキーンランドカップで8着に敗れたことから大きく人気を落としましたが、着差は0.3秒で出遅れて後ろから届かずのレースでしたから、芝での短距離路線でもその実力はこれからも期待できそうです。

春の覇者コパノリチャードに人気のハクサンムーンが敗れたことで、短距離路線の主役が定まるまではしばらく舞台を要しそうで、どの馬にもまだチャンスありといったところでしょうか。

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