きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

3歳馬の頂点を見据えて

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今週から小倉競馬が始まり、3場開催と土日で3つの重賞競走が予定されています。2月も半ばとなり、そろそろクラシック路線の動向が気になり始める頃ではないでしょうか。

日曜日の東京競馬場では3歳馬による共同通信杯が施行されます。春のクラシック路線における重要な前哨戦として位置づけられており、日本ダービーを目標とする若駒たちに東京コースを経験させるため、本レースを使うケースが見られます。過去の優勝馬にはミスターシービーやナリタブライアン、ジャングルポケット、ゴールドシップらクラシック路線で活躍した名馬が出ており、このレースをステップに日本競馬の主役に駆け上がった馬も数多くいます。

共同通信杯には1969年より「トキノミノル記念」の副称が付けられており、副称の「トキノミノル」は1951年に皐月賞・日本ダービーの二冠を達成するなど活躍した名馬で、日本ダービーの17日後に破傷風で急逝した「幻の馬」と呼ばれています。10戦全勝の成績でセントライト以来の3冠馬誕生は間違いないと言われ、日本競馬史上最強馬候補にもあがるほどでした。

クラシックに縁のある共同通信杯ですが、今回も非常に楽しみなメンバーが揃います。

何といっても注目は昨年末のホープフルステークスを勝ったハートレーです。1勝馬で迎えた前走のホープフルステークスでは力のいる馬場を物ともせず、長くいい脚を使い、見事な初重賞勝利を飾りました。父ディープインパクト譲りの脚質は直線の長い東京競馬場との相性は抜群でしょう。無傷の3連勝で一躍主役の座を手にすることができるか期待しましょう。

他にもダノンシャンティの産駒スマートオーディンや雄大な馬体から繰り出される先行力が魅力のリスペクトアース、〔2・0・2・0〕と連対率100%の好成績を残しているメートルダールらも虎視眈々と勝ちを狙ってきます。

ライバル同士の熱き戦いは見逃せない一戦となりそうですね。

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