きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

春の砂王決定戦を前に

ようこそいらっしゃいませ。

今週から関東では開催場が東京競馬場へと移ります。12月から年を跨いでの連続開催でしたから、中山は少しばかりお休みです。

さて、開幕週の東京競馬場では、春のダート王決定戦の前哨戦となる根岸ステークスが施行されます。毎年ダートのプロフェッショナル達が集い、激戦を繰り広げる本レースは、1987年に4歳(現3歳)以上の重賞として創設され、当初11月の東京競馬場で行われていました。2001年のダート重賞路線の整備に伴い、今の開催日程に移設され、フェブラリーステークスの前哨戦として位置づけられています。

近年の出走馬はダート専門馬だけでなく、芝のGIホースやスプリント路線で活躍している馬やマイル・中距離を舞台に戦っている馬など多彩なメンバーが参加しています。

今回の注目馬はモーニンです。デビューが3歳5ヶ月とやや遅れはしましたが、デビュー戦から無傷の4連勝でオープン入りを果たすと、初重賞挑戦となった前走の武蔵野ステークスでは、惜しくも3着とポテンシャルを感じさせる走りを見せてくれました。連勝記録はストップしましたが、古馬となってさらなる成長が期待できる今回は、初重賞勝利を十分狙っていけるでしょう。

他にもマイルチャンピオンシップ南部杯2着・武蔵野ステークス2着と近走の大舞台で非常におしい競馬が続いているタガノトネールや2013年王者のグレープブランデー、女帝ブエナビスタと同世代で今年10歳を迎えたマルカフリートなど面白そうなメンバーが揃っていますから、フェブラリーステークスの前哨戦とはいえ、非常に楽しみな一戦となりそうです。

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