きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週は牝馬クラシック最終戦となる秋華賞が京都競馬場で行われます。一冠目の桜花賞では父ディープインパクトの豪脚を受け継いだハープスターが後方から一気に17頭をゴボウ抜きし、桜の女王に輝きました。続くオークスでは二冠制覇に燃えるハープスターをクビ差凌ぎきったヌーヴォレコルトが大金星をあげて樫の女王となりました。

今回、三冠目の舞台となる京都競馬場・内回り芝2000mは競走能力だけでは勝ちきれない難しいコースで知られています。国内G I 6勝の女傑ブエナビスタでさえ、勝ちきれずに牝馬三冠を逃しているほどです。

今年の秋華賞では凱旋門賞に挑んだハープスターが出走を控え、牝馬クラシック路線をけん引してきた主役が不在となりますが、ハープスターの不在を補って余るほどの有力馬が出走を予定していますので非常にハイレベルな戦いが見られそうです。

ハープスター不在となれば注目は、やはりオークス馬のヌーヴォレコルトでしょうか。圧倒的な支持を受けていた桜花賞馬ハープスターをクラシックの舞台で破ってみせたその能力は間違いなく本物でしょう。前哨戦であるローズSでは好位から抜け出す完璧なレース運びで快勝、本番でも好走が期待できそうですね。

対するは3戦無敗で2010年の阪神JFを制したレーヴディソールを姉に持つレーヴデトワールや、半姉ブエナビスタを彷彿させる潜在能力を有するサングレアル、2歳女王のレッドリヴェール等でしょう。

競走名の「秋華」には大きな実りを表し、名誉や盛り、容姿が美しいという意味が込められています。その文字通り最後の一冠を制し、名誉とその名を歴史に残すのは一体どの馬になるのでしょうか。楽しみです。

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