きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

3歳クラシック前哨戦

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今週は京成杯(GIII)、日経新春杯(GII)、愛知杯(GIII)と年明け最初の3場開催に加え、3つの重賞競走が行われますが、今回は中山で行われる京成杯に注目してみましょう。

日曜日の中山競馬場11レースに予定されている京成杯は、1961年に創設された4歳(現3歳)限定の重賞競走で、創設当初は芝1600mで行われていました。1999年の重賞競走の距離体系が改善されたのをきっかけに、本競走は皐月賞と同じ芝2000mで施行されるようになりました。

3冠クラシックホース誕生の前にまずは、第1戦である皐月賞に勝つことが重要となります。

競馬ファンの皆さまはご存じかと思いますが、皐月賞は「最も早い馬が勝つ」といわれています。
そのビックレースの前哨戦ともいえる京成杯の出走馬で注目されているのが、2012~2015年の4年間リーディングサイヤーに輝いているディープインパクトの産駒ウムブルフです。近年活躍馬を出しているドイツ血統の母系を背景に父譲りのスピードと柔らかい身のこなしを持っていますから、将来非常に楽しみな良血馬で高いポテンシャルを秘めているのは間違いなさそうです。重賞初挑戦にして初優勝の可能性は十分にあるでしょう。

これに続くのがジャングルポケット産駒のマイネルラフレシアとゼンノロブロイ産駒のメートルダール。この2頭とも素晴らしい末脚がありますから、中山の直線で繰り出される一瞬の差し脚に要注目です。

2010年に優勝したエイシンフラッシュはその後のクラシックで皐月賞3着、日本ダービー優勝と大活躍し、その名を歴史に刻みました。
春のクラシックロードの行く末の鍵を握る前哨戦として見逃せない一戦ですね。

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