きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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先週の秋華賞に続き、3歳クラシック最後の一冠「菊花賞」が行われます。京都競馬場の芝3000mで行われ、3歳馬にとっては未知の領域のため、本当に強い馬が勝つと言われていますね。距離適性を重視する昨今の競馬では菊花賞へ向かわず、天皇賞(秋)を目指す馬も少なくありません。この10年でダービー馬が菊花賞へ出走したのはわずかに3頭のみ。そのうち、菊花賞を制したのは2005年のディープインパクト、2011年のオルフェーヴルといずれも3冠制覇がかかった馬でした。

イギリスのセントレジャーを見本に創設された菊花賞はその性質から出走資格は3歳牡馬・牝馬に限られ、せん馬は出走できません。これは範をとったセントレジャーが最もスタミナのある優秀な繁殖牝馬を選定するためのレースだったからなのです。

今回注目を集めるのはダービー馬のワンアンドオンリーでしょう。トライアルの神戸新聞杯ではダービー馬らしい貫録のあるレースでダービー馬の底力をみせてくれました。父ハーツクライが手にすることができなかったクラシックの冠をダービーに続き2冠目も手にする可能性は十分ありそうです。これに対するは悲願の初G1タイトルを狙うトゥザワールドやダービー馬にアタマ差に迫る好走を見せたサウンズオブアース、格上挑戦ながら低評価を覆し、トライアルレースで堂々の3着に入賞。出走権を確保したトーホウジャッカルなど非常に楽しみなメンツが揃っています。

菊花賞の名にある菊は世界中に1万種あると言われ、日本の国花でもありますね。花言葉は「高貴」、その言葉に相応しい栄誉ある冠を手に入れるのは一体どの馬になるのでしょうか。

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