きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2014.10.27

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3歳クラシック最後の一冠・菊花賞が終わりました。勝利を手にしたのは3番人気のトーホウジャッカルでした。2着に4番人気のサウンズオブアース、3着は7番人気のゴールドアクターが入り、1番人気に支持されていたダービー馬ワンアンドオンリーは9着の結果でした。

勝ったトーホウジャッカルは今年5月31日、ダービーの前日に3歳未勝利戦でデビュー。3戦目で勝利を手にし、夏場小倉を2走して力をつけ、前走神戸新聞杯では不利を受けながらも3着に入りワンアンドオンリーにきわどく迫る競馬を披露していました。デビューからわずか149日での菊花賞制覇は史上最速Vで、しかもソングオブウインドが記録したレコードを1秒7短縮するレコードタイムでの走破ですから驚きです。

トーホウジャッカルは父スペシャルウィークで母は地方で走ったトーホウガイアの産駒になります。産声をあげたのは2011-03-11日、東日本大震災が起きた当日でした。昨年夏に腸炎を起こして命も危ぶまれ、体重は大きく減りやせ細り、デビューにこぎつけるまでに時間を要しました。いくたの困難を克服し、そして今回、嬉しい大きな勝利となりました。

スペシャルウィークの産駒といえば、牝馬戦戦ではシーザリオにブエナビスタ、ダートではゴルトブリッツにローマンレジェンドらの活躍馬がいますが、牡馬クラシックを手にしたのは今回が初になります。今年の菊花賞を見ながら16年前のレースを想い出しました。スペシャルウィークの前をセイウンスカイがレコードで駆け抜けたあの日のレースです。トーホウジャッカルの父スペシャルウィークは菊花賞は敗れたものの、古馬となり天皇賞(春)(秋)連覇にジャパンカップ制覇、同世代のグラスワンダーとの激突でファンを魅了しました。トーホウジャッカルはどんな物語のつづきを見せてくれるのでしょうか。今後が楽しみになる菊花賞となりました。