きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

年末の大一番、有馬記念!

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本日は2015年の競馬の集大成となる第60回有馬記念競走が施行されます。年末の大一番を今か今かと待ち望んでいた競馬ファンも多いのではないでしょうか。
中山の芝2500mを舞台に行われる有馬記念ですが、ファン投票で第1回特別登録を行った馬の中から、投票獲得数上位10頭に優先出走権が与えられるため、ファンによるファンのためのグランプリレースといえるでしょう。昨年は女王ジェンティルドンナが、一昨年は名馬オルフェーヴルが、優勝し、自らの引退レースで有終の美を飾りました。

有馬記念といえば、競馬ファンでない方も知っているほどのビックレース。その歴史は1956年に施行された有馬記念の前身となる中山グランプリまで遡ります。
当時、暮れの中山競馬場でのメインイベントは中山大障害でしたが、東京競馬場で施行されている日本ダービーに比べると華やかさに欠けることから、暮れの中山にもダービーに匹敵するビックレースをとの経緯から当時としては斬新なファン投票による出走馬選定方法を用い、有馬記念の歴史がスタートしたのです。競馬ファンにとっては年末最大のビックイベントとして長く親しまれてきた有馬記念ですが、今年も競馬界を牽引してきたトップホースたちが集結し、グランプリの覇を争います。

今回注目なのは、やはり有馬記念を引退レースの予定とし、過去にも優勝経験のあるファン投票1位のゴールドシップでしょう。前走のジャパンカップでは最後の直線で失速し、10着に敗れはしましたが、G I 6勝馬のプライドと得意の中山コースでラストランに相応しい記憶に残る素晴らし走りを見せてくれることでしょう。

これに続き、ファン投票2位のラブリーデイや3位のキタサンブラック、中山で行われたステイヤーズステークスを制し長距離戦のトップクラスの仲間入りを果たしたアルバート、3歳世代からの刺客ルージュバック、リアファルなど個性豊かな強豪馬が名を連ねていますから、過去の名勝負に匹敵するような心躍るレースが見られるでしょう。

2015年最後のG I レース。皆さんはどの馬に夢を託すのでしょうか。
本日中山第10レース(15時25分発走)、競馬界の頂点を争うビックレースの火蓋が切って落とされます。

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