きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

2歳牡馬頂点の座はどの馬に

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先週は阪神ジュベナイルフィリーズが行われメジャーエンブレムが先行して圧勝。将来がたのもしい2歳女王が誕生しました。今週は同じ阪神競馬場1600mの舞台で朝日杯フューチュリティステークスが行われます。ご存知のとおり朝日杯フューチュリティステークスは2013年まで中山競馬場で行われていたレースでした。

もともと朝日杯フューチュリティステークスは、関東地区における3歳王者決定戦として誕生したレースでした。戦後間もない1946年に初めて3歳(現2歳)馬による競走が行われたことを皮切りに各地で3歳馬による競走が行われるようになり、1949年に関東地区3歳王者決定戦としてスタートしたのが旧称の「朝日杯3歳ステークス」です。同じ年には関西3歳馬チャンピオンを決める「阪神3歳ステークス」も誕生。翌年に東西による両王者の激突が争点にもなり、クラシックを盛り上げていました。

その後、牡馬・牝馬のチャンピオン決定戦の流れを明確にするため、1991年に阪神3歳ステークス(現阪神ジュベナイルフィリーズ)が牝馬限定戦に変更されます。それを受けて朝日杯フューチュリティステークスは2歳牡馬チャンピオンを決める舞台として重きを強くしていきます。中山1600mの舞台から昨年阪神1600mの阪神ジュベナイルフィリーズと舞台へと移ったことで、2歳牡馬と2歳牝馬の比較の度合いはさらに増していくことでしょう。

先週の阪神ジュベナイルフィリーズではメジャーエンブレムが将来が楽しみになる圧巻のレースを魅せてくれました。2歳牡馬からも同世代牝馬を圧倒するような主役が飛び出してください。

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