きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

牝馬の時代へ走り出せ

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阪神競馬場で行われる2歳女王決定戦、阪神ジュベナイルフィリーズには、フルゲート18頭が揃いました。
今年の古馬戦線ではジャパンカップ、チャンピオンズカップと立て続けに牝馬が牡馬をなぎ倒して優勝。春の女王ストレイトガールは秋にスプリント王となり一躍香港での引退レースに注目が集まるようになり、さらに遡れば、オールカマーではショウナンパンドラが1997年のメジロドーベル以来の牝馬での同レース制覇。また2着には同じく牝馬ヌーヴォレコルトが入り、20年ぶりの牝馬のワンツー。また3歳世代では春先にルージュバックがきさらぎ賞を圧勝し、こちらは51年ぶりの牝馬での勝利となるなど、牡馬顔負けの活躍を魅せました。昨年ジェンティルドンナが引退し、怪女ハープスターも春で現役生活を終えたときには手薄になったように思えた牝馬戦線ですが、どうしてどうして。牡馬と肩を並べる走りにただただ驚かされるばかりです。

これだけ牝馬の活躍が目覚ましいのですから、次世代の女王にも注目が集まります。
とはいえ、あどけなさがまだ残る瑞々しい時期ですから、可憐な舞でこれからどれだけ美しくなっていくのか、その原石を見つけるレースとも言えるのでしょう。上位オッズはバラけているようですが、どの馬が抜けだしてもおかしくないようなメンバー構成に思います。次なる女王へ、ぜひ輝く光を魅せてください。

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