きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

覚醒した長距離の血

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先週はチャンピオンズカップのほか、中山競馬場でステイヤーズステークス、中京競馬場では金鯱賞が行われました。

ステイヤーズステークスを勝ったのは、1番人気の4歳牡馬アルバートでした。道中3000m以上走り、最後の挑戦ではさらに後続を突き放して完勝。2着カムフィーとは実に5馬身差をつけての勝利でしたから、その強さには驚かされました。
アルバートは父アドマイヤドン、母父ダンスインザダークの血統です。ダンスインザダークといえば、現役時代に菊花賞を制覇し、種牡馬としてもザッツザプレンティにデルタブルース、スリーロールスの3頭の菊花賞馬にダイタクバートラムなどの長距離馬での活躍馬を送り出した馬です。今年は母父としてラブリーデイが目覚ましい成長と活躍を遂げました。アルバートは夏の札幌から、東京、京都、そして中山と走り4連勝。来年の長距離戦線が楽しみなる勝利でした。

中京競馬場で行われた金鯱賞の方は、5番人気だったミトラが5番手追走から直線抜けだしてディサイファに1馬身1/4差をつけて優勝。昨年の福島記念につづいて2つ目の重賞タイトルを手のしました。父シンボリクリスエス、母父サンデーサイレンスの血統になりAJCC2着にオールカマー3着、前走の福島記念2着と大崩せず堅実な走りをみせている馬です。今回の金鯱賞はコースレコードタイのタイムで、直線半ばで勝利を確信するような強い勝ち方でした。

今週は阪神ジュベナイルフィリーズです。次世代を魅了するどんなヒロインが誕生するでしょうか。

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