きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ステイヤーの血よ、踊れ

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今週より5回中山競馬がスタート。長距離重賞ステイヤーズステークスが暮れの中山開催の開幕を告げます。
ステイヤーズステークスは今年で49回目の歴史を数えるレースで、1967年の創設から一貫して距離3600mで行われている国内最長距離の平地重賞です。

距離3000mを超える国内の平地長距離重賞といえば、このステイヤーズステークスに、東京競馬場での距離3400mのダイヤモンドステークス、阪神競馬場3000mの阪神大賞典、京都3200mの天皇賞(春)に3歳の菊花賞になります。長距離レースの醍醐味はなんといってもレース中の駆け引きでしょう。スタートからのポジションの探りあい、隊列ができたあとのスタミナを温存しながらのペース配分、勝負を見極めながらの仕掛けなど、3分ものレースで繰り広げられる攻防は長距離レースならではといえるでしょう。
今年春に行われた天皇賞(春)で、道中後方3番手にいたゴールドシップが、向こう正面残り1000m手前から一気に仕掛けて先団4番手までポジションをあげ押し切って優勝しました。天皇賞(春)で改めて長距離レースの面白さを感じたファンも多かったのではないでしょうか。

今年のステイヤーズステークスには、3連勝中のアルバートや、成績が安定してきたトゥインクル、アルゼンチン共和国杯2着のメイショウカドマツ、重賞制覇まであと一歩のファタモルガーナらがエントリーしています。ステイヤーの血を踊らせ、長距離レースならではの攻防を制するのはどの馬でしょうか。

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