きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

伝説の新馬戦から次なる夢へ

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先週はジャパンカップのほか、今年で開催2回目となる2歳重賞のラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス、短距離重賞の京阪杯の重賞レースが行われました。

ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークスを勝ったのはドレッドノータスでした。逃げたリスペクトアースとの直線での叩き合いの末、アタマ差制しての勝利となりました。ドレッドノータスは菊花賞と同日の京都2000mの新馬戦でデビュー。2番手追走から早め先頭に立つ競馬で押し切っての勝利でした。菊花賞同日の新馬戦は、これまで多くのG1馬・重賞馬を送りだしていることから伝説の新馬戦とも称されることが多いレースです。ドレッドノータスが走った新馬戦の上位3頭、2着のナムラシングンに3着に入ったファスナハト、いずれも次走の未勝利戦を勝ち上がってますから、実力馬が揃ったレースだったと言えるでしょう。今年の2歳戦線は、先日の総額5億円の新馬戦といい、話題豊富な世代となりそうです。ドレッドノータスはアンライバルド、リーチザクラウン、ブエナビスタにスリーロールス、あるいはローズキングダム、ヴィクトワールピサ、エピファネイアなど偉大なる名馬と同じ道を駆け上がっていけるでしょうか。今後の走りにも注目したいと思います。

短距離重賞の京阪杯は、先に抜けだしたサトノルパンと後ろから迫り来るビッグアーサーとの最後はクビの上げ下げとなり、わずかにアタマ差サトノルパンが前に残っての重賞初タイトルとなりました。サトノルパンは父ディープインパクト、母父ダンシングブレーヴ、母はエリモピクシーの血統になります。今年の京阪杯には、スプリンターズステークスで2番人気だったベルカントに昨年の高松宮記念優勝馬コパノリチャードも出走。スピード自慢の快速馬が揃った形となりました。そんな中、サトノルパンは直線で他馬をさらりと交わして、かつデビューから短距離戦を走り続けいまだ連を外したことがないビッグアーサーを振り切っての勝利です。それにしてもディープインパクトの血には驚かされます。今年7月にウリウリがCBC賞を勝ち、ディープインパクト産駒初のスプリント重賞ウィナーを誕生させたかとと思えば、今度は来年の短距離路線の主役候補の登場です。来年の短距離戦線はディープインパクト産駒が中心となって動いていくことになりそうです。

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