きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

素通りされないためにも

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先日、ジャパンカップに参戦予定の外国産馬の中で注目の一頭だったフリントシャーの動向が発表されました。どうやらジャパンカップを回避。暮れの香港ヴァーズへと向かうことになったようです。フリントシャーは昨年凱旋門賞2着からBCターフへと向かって2着し、そのあとに香港ヴァーズを優勝しています。今年は春にドバイへ遠征、シーマクラシックで2着し、その後イギリス、フランスのG1を渡り歩き、夏には米国ソードダンサーインビテーショナルステークスで格の違いをみせつけて優勝。凱旋門賞では昨年につづいて2着におわりましたが、それでも世界で一線級を相手に実績を残しています。ぜひ日本への来日もと期待されていたものの、連覇のかかる香港ヴァーズが優先された形になりました。

ジャパンカップは今年で35年目の歴史を数えます。
近年は日本馬が上位独占状態で「世界に通用する強い馬づくり」の目的は果たされているといっていいでしょうが、反面、一線級の外国産馬がジャパンカップを素通りするケースが増加してきました。ここ数年、外国産馬が揃ったと実感したのはアルカセットが勝ったちょうど四半世紀目のジャパンカップでしたが、そのレースからもすでに10年が経過しようとしています。

今年のジャパンカップに出走予定の外国産馬は、フランスのイラプト(牡3)、イギリスのトリップトゥパリス(セン4)、ドイツのイトウ(牡4)とナイトフラワー(牝3)の4頭となりました。上位に食い込むような走りをぜひ期待したいところです。

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