きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

海外馬券発売の波紋

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農水省が海外馬券の発売候補24レースを発表しました。今後は国民の声を聞くパブリックコメントを反映して決定され、来年にもスタートさせる予定だそうです。候補の絞り込みは、世界的に認知されている格の高いビッグレースであり、地域や距離カテゴリーが偏ることなく、かつ日本馬の出走機会が多く、また開催時期も考慮されているのでしょう。
地域別に見ていくと、ヨーロッパが英愛仏で6レース、ドバイと香港が突出していてそれぞれ5レースと6レース、オーストラリアも5レースと多く、アメリカが2レースで合計24レースを割り振っています。
距離カテゴリーでは、スプリント2レース、マイル〈国際基準では1301m〜1899m〉6レース、チャンピオンディスタンスである2000m級、2400m級もおのおの6レース、超長距離クラスでメルボルンC3200mの1レースが加えられ、ダートは2レースとなっています。

賛否両論いろいろでしょうが、日本馬出走有無のウェイトがかなり重要視されているのでしょうね。馬券を売るのですから当然の配慮でしょうが、ケンタッキーダービーやエプソムダービーも候補に見当たらないのは、ちょっと寂しくも感じます。
まぁ誰にとっても初めてのことですから、試行錯誤を繰り返しながら改善していくしかないのでしょうが、日本馬出走の奨励とも受け取れる今回のプランには、招待レースを除く該当レースへの出走に関して輸送費の補助とか検討しなければ課題は山積しています。そもそも日本の競馬体系との整合性も問われてくるような気もします。
ご意見のおありの方は農水省ホームページのこちらから。

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