きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2015.11.5

ハンデ戦を考える

ようこそいらっしゃいませ。

海外競馬というと著名G1などビッグレースばかりが話題になりがちなのですが、ご承知のように凱旋門賞やブリーダーズCといったウルトラメジャー級を除けば、とくにヨーロッパではほとんどのG1が少頭数に終始しています。一生のうちに使えるレース数は限られていますから、ペースメーカーなど明確な役割があるか、勝算がなければ出てきません。道悪などで勝てる確率が下がるようだとレース直前でも平然と出走を取り消します。まぁ普通に馬券は売れませんね。

代わりに高い馬券人気を誇っているのが、ヨーロッパだと障害レースであったり、ハンデ戦だったりします。27頭立てとか28頭立てなんて馬券検討に気の遠くなるような時間がかかるレースほど良く売れているようです。先日行われたメルボルンCは世界でも希少なハンデ戦G1なのですが、今年も24頭が世界中から参戦し、日本で言えば有馬記念のように国民的関心が高く馬券も良く売れるレースとして有名です。一攫千金の夢、これも競馬です。そこで活躍するのは高齢馬やせん馬も多く、サラブレッド資源が上手に活用されています。ちなみに今年のメルボルンCは半数の12頭がせん馬で、10歳馬を含めて7歳以上の高齢馬は5頭もいました。G1でこれなのですから、一般戦になればそれらの割合はもっと増えます。

こんなことを何となく考えたのは、一昨日の祝日に行われたJBCのG1レース群に触発されたからでしょうか。ご存じのように、これらに限らず交流重賞は中央馬の独壇場で地方馬はまったく歯が立たない状況が続いています。フリオーソのような歴史的名馬が出ると何とか馬券内に食い込むのですが、普通は掲示板に載れば大健闘というのが現状です。馬齢重量制の限界なのでしょう。出走馬間の実力格差が明白である以上、競馬の根幹である公正さを欠くことに繋がりかねません。面白みにも欠けます。今回のJBCシリーズが史上最高売上を記録したのはご同慶の至りですが、これが各馬の実力に応じたハンデ戦であったら、売上はさらに伸びたでしょうね。ファンの関心もグンと高まること請け合いです。ハンデ戦には、強い馬が過酷な重量を背負わされ出にくくなるとか、逆に軽量ゆえ乗り慣れた主戦ジョッキーが乗れなくなるとかデメリットも少なくないのですが、半分とか3分の1とかファンを熱くさせ全馬陣営のモチベーションを高揚させるハンデ戦があっても良いのではないでしょうか?