きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

混戦模様、淀の長編物語

ようこそいらっしゃいませ。

さあ日曜は3歳牡馬クラシック最後の一冠、菊花賞です。前日オッズでは神戸新聞杯の勝ち馬リアファルが3.8倍で1番人気に支持され、皐月賞2着、ダービー4着のリアルスティールが4.4倍で2番人気、ダービー2着のサトノラーゼンが6.1倍で3番人気、現在古馬相手に2連勝中で夏の上がり馬スティーグリッツが10.4倍で4番人気、以下セントライト記念の勝ち馬キタサンブラック10.5倍、タンタアレグリア、ブライトエンブレムが16.0倍とつづいています。

今年の菊花賞はオッズ以上に混戦といった印象を受けます。距離3000mは実力もさることながら淀の長編物語を走り切るスタミナ、精神力が求められます。かつて皐月、ダービーと春二冠となり菊に挑んだネオユニヴァースはザッツザプレンティに届かず3着に敗れていますし、同じく二冠馬メイショウサムソンは古馬になり春の天皇賞を勝つも菊花賞を勝つことはできませんでした。そのメイショウサムソンが4着に敗れた菊花賞で勝ったのはエルコンドルパサー産駒のソングオブウインドでした。しかしソングオブウインドの父エルコンドルパサーでさえ、現役時代に3歳でジャパンカップに出走した際、2400mの距離が長いと不安視され人気を落としたこともありました。

どの馬にとっても初めて走る距離です。昨年は春のクラシック未出走のトーホウジャッカルが最後の一冠を手にしましたが、今年はどうなるでしょうか。

×