きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

古豪vs新鋭

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菊花賞の前々日オッズが発表されました。1番人気は単勝2.4倍でリアファルになりました。2番人気はサトノラーゼンで7.0倍。3番人気はスティーグリッツで7.5倍。春にドゥラメンテとともに覇権争いの中心にいたリアルスティールは8.2倍と4番人気におちました。まだ菊花賞本番までしばらくあるとはいえ、これには少し驚きました。なにせリアファルは春のクラシックは未出走。デビューからダート路線を走り続けていた馬です。5月の鳳雛ステークスで圧倒的人気に応えられなかったところから、舞台を芝へ変更しました。
ただ音無調教師の中にはもともと芝馬だという思いがあったようです。春に芝の若葉ステークスを使う予定もあったとか。ソエを痛がったことで断念し大事をとってダートを使ったことで、芝デビューが遅れたようです。そのリアファルは芝に転向してからマレーシアカップに神戸新聞杯と2連勝。このまま一気に頂点へ駆け上がっていくのでしょうか。淀の長編物語の結末は当日まで楽しみにしたいと思います。

さて3歳牡馬クラシック最終章の菊花賞を前に、土曜東京競馬場では富士ステークスが行われます。マイルチャンピオンシップの前哨戦です。今年は16頭が出走。古馬G1馬に3歳マイル王者など、豪華なメンバーが揃いました。3歳馬は春のマイル王者クラリティスカイに2歳王者のダノンプラチナの両マイル王を筆頭に6頭が出走。日曜には同世代がクラシック最後の一冠をめぐって競う一方で、こちらはマイル路線での地位獲得を目指して古馬とぶつかり合います。同世代といえばもう1頭、ダービー3着のサトノクラウンは来週天皇賞(秋)へと直行します。春に同じレースで激突し合った同世代が、それぞれの道を歩みはじめたことを改めて実感します。富士ステークスでその3歳に立ちはだかるのは、ロゴタイプにサトノアラジンにワールドエースにマイネルホウオウ、カレンブラックヒルとなかなか一筋縄ではいかないメンバーです。古馬を超えていけるでしょうか。

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