きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

二冠達成か新女王誕生か

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日曜は京都競馬場で3歳牝馬クラシック最後の一冠をめぐって競われる秋華賞が行われます。今年2月にルージュバックが強豪牡馬を蹴散らし完勝。51年ぶりに牝馬としてきさらぎ賞を勝利を飾ったときには、その強さに末恐ろしさに感じさせられました。秋には凱旋門賞のプランも浮上。ルージュバックを中心に動くと思われていた今年の3歳牝馬クラシック戦線でしたが、秋華賞の出走馬にその名を刻むことはできませんでした。1000m通過が62秒5と、マイル戦らしからぬ超スローのペースに翻弄され桜花賞では9着に敗退。オークスこそ2着に入り実力を魅せたものの、復帰予定だった夏の札幌記念を熱発で回避し、秋華賞も見送られました。現在はエリザベス女王杯を目標に万全の状態での復帰を目指して調整が進められているようです。いったい春先に誰がこのような展開を予想できたでしょうか。ルージュパックが真ん中に立っていた3歳牝馬の勢力図を塗り替えたのが、桜花賞馬レッツゴードンキであり、オークスで復権目前のルージュバックを交わして優勝したミッキークイーンでした。

秋華賞の前日オッズでは、ミッキークイーンが2.9倍で1番人気に支持され、タッチングスピーチが4.9倍で2番人気、レッツゴードンキが5.0倍で3番人気につけ、トーセンビクトリーが8.1倍、ココロノアイが16.4倍、クイーンズリングが18.3倍とつづきます。ミッキークイーンは前哨戦のローズステークスでタッチングスピーチの2着に敗れたものの、出遅れて後方からレースでした。ミッキークイーンが実力では勝るとみられての支持になっています。二冠への権利があるのはミッキークイーンとレッツゴードンキの2頭。二冠達成か、それとも新女王誕生か。一途な想いがぶつかり合い、今年はどんな秋華の彩りで古都が染められるでしょうか。

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