きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

機会を狙う波乱の立役者

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今週から3回新潟が開幕、東京競馬場では土曜に府中牝馬ステークス、日曜に東京ハイジャンプ、京都競馬場では3歳牝馬クラシック最終章の秋華賞が日曜に行われます。また土曜オーストラリアのコーフィールド競馬場ではG1コーフィールドカップ(芝2400m)が行われ、日本からはフェイムゲーム、ホッコーブレーヴが出走します。フェイムゲームは今年ダイヤモンドステークスを勝って同レース連覇達成、天皇賞(春)でも2着し、ホッコーブレーヴも昨年の天皇賞(春)で3着に入ってますから長距離はもってこい。ともに11月3日に行われるメルボルンカップ(芝3200m)にも登録済です。日本国内で3000mを超える重賞レースは古馬に限れば秋はステイヤーズステークスのみです。日本でステイヤーのポジションを高めるためにも、2頭の走りに声援を送りたいと思います。

さて土曜東京で行われる府中牝馬ステークスには17頭の牝馬が揃いました。こちらはエリザベス女王杯へ向けての前哨戦になり、昨年から優勝馬にはエリザベス女王杯の優先出走権が与えられています。今年の古馬牝馬路線は、ドバイ帰り後ヴィクトリアマイルへの参戦を表明していたハープスターがレースを回避してそのまま引退。牝馬戦線を牽引していくはずであった女傑が戦線から離れ、かわりにそのハープスターをオークスで破っているヌーヴォレコルトに期待が集まりました。しかし結果は6着に終わり、牝馬路線は混沌としていきます。

そんな戦国模様に拍車をかけたのが、2頭の人気薄馬でした。ヴィクトリアマイルで2着に入ったケイアイエレガントが単勝12番人気、3着のミナレットにいたっては18頭中18番人気で3連単は2000万円を超す配当でした。波乱の立役者2頭はヴィクトリアマイル後もレースに出走。ケイアイエレガントは安田記念に出走し5着、ミナレットは東京、福島、新潟のオープン競走を走り掲示板に入ったのは東京1400mのパラダイスステークスのみ。あとは6着、9着の結果です。あのヴィクトリアマイルでの出来事は、その日限りの出来事なのかそれとも・・・。機会を狙っていると考えると、春の波乱の立役者にこの秋も注目してみたくなってきます。

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