きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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土曜の東京競馬場メインレースでは、春の牝馬クラシックを見据えたクイーンCが行われました。

2004年の覇者ダイワエルシエーロはオークスを制覇し、2006年のコイウタは翌年ヴィクトリアマイルで優勝。2008年に優勝したリトルアマポーラは、同年3歳にしてカワカミプリンセス、ベッラレイアの追撃を振り切りエリザベス女王杯を制覇すると、一昨年の優勝馬ホエールキャプチャは翌年のヴィクトリアマイルを制覇。昨年のヴィルシーナはクラシックでジェンティルドンナとレースを渡り歩くなど、数々の名牝を送り出しています。

今年は、ウキヨノカゼが残り100メートルで先頭に立ちスイートサルサの追撃をかわして優勝し、ウィリアム・ビュイック騎手に日本での重賞初勝利をもたらしました。

ウキヨノカゼの父オンファイアは、現役時代にディープインパクトの全弟として注目を集めました。単勝1.4倍で迎えた新馬戦は、重馬場でのレースで後方からのスタートとなり大外から追い込むも3着に終わりましたが、つづく未勝利戦で2着に3馬身差をつけ快勝すると、東スポ2歳では上がり33.7秒を披露します。しかし前を行くフサイチリシャール、メイショウサムソンを捉えきれず3着に終わると、右前脚に屈腱炎により引退。種牡馬入りとなります。

ウキヨノカゼは、父としてのオンファイアに初の重賞タイトルをもたらしました。出世レースの覇者として、現役時代に成し得なかった父の想いをぜひ叶えてください。

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