きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ロンシャン最後の舞台

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今週は土曜に阪神競馬場でチャンピオンズカップ前哨戦のシリウスステークス、日曜に中山競馬場で秋のスプリント王決定戦スプリンターズステークス、同じ日の深夜にはフランス・ロンシャン競馬場で凱旋門賞が行われます。

今年の凱旋門賞には日本馬からの参戦はならずでした。5月時点ではエピファネイア、ワンアンドオンリー、ドゥラメンテ、リアルスティール、ルージュバックの5頭が登録していたものの、全馬出走を断念。6年ぶり日本馬不在の凱旋門賞となりました。凱旋門賞の舞台となるロンシャン競馬場は、レース後に改修工事を実施。総工費は1億3,000万ユーロ(約175億5,000万円)と大規模な改修で、新スタンドにオールウェザーコースの新設などが工事は21ヵ月かけて行われます。そのため、現在のロンシャン競馬場で長らく行われてきた凱旋門賞は今年で最後になります。現在のロンシャン競馬場にはスピードシンボリから始まる日本馬の挑戦が刻まれているだけに、この舞台での日本馬の悲願の最後の可能性を送り出せなかったのは残念ではあります。ただそれはあくまでも日本からの視点での話。現地では史上初のトレヴ3連覇なるかが話題の焦点ですから、ぜひレースを楽しみに待ちたいと思います。

さて、土曜中山競馬場で行われる2歳新馬戦ではバラ一族の末裔ローズバーキンがデビューします。父ワークフォースで母父アグネスタキオン、3代母がロゼカラーになります。フランスから輸入されたローザネイから始まるバラ一族の系譜にはローズキングダムのG1馬を初め、ロゼカラー、ロサード、ヴィータローザ、ローゼンクロイツなど多くの重賞馬が刻まれます。大外に入ったローズバーキンですが、偉大なるバラ一族の血をぜひ開花させてください。また日曜中山5Rの新馬戦では千葉サラブレッドセールで同セール史上最高額で落札されたマツリダバッハがデビュー。父ディープインパクト、母父プラティニの血統で半兄にはダービー馬エイシンフラッシュがいる血統です。こちらのデビュー戦も気になります。
2歳新馬戦にもぜひご注目ください。

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