きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

中山に集う中・長距離の雄

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中山競馬も後半戦となり、秋のビックレースの開幕が待ち遠しいですね。そんな下半期G1戦線につながる重賞競走が、今週の中山で行われる産経賞オールカマーです。中・長距離の猛者たちが秋のG1レースに向けて始動戦とするパターンが多く、レースを賑わす名馬やひと夏で力をつけた上り馬の参戦など見どころのある戦いから目が離せません。過去に本レースで優勝したマツリダゴッホや2着に好走したドリームジャーニーらは、年末の祭典 有馬記念を制していますし、昨年2着となったラキシスは次走のエリザベス女王杯を優勝しています。

今回の参戦メンバーの中でも注目は、昨年の秋華賞を制したショウナンパンドラやオークス優勝馬ヌーヴォレコルト、朝日杯フューチュリティステークス・皐月賞と2冠馬のロゴタイプの3頭でしょう。ショウナンパンドラは夏を休養にあて、栗東トレセンでの調教も順調のようですから、休み明けとはいえ油断できない存在になりそうです。一方、オークス馬ヌーヴォレコルトは牡馬との混同戦となった中山記念では牡馬G1馬2頭を抑えての重賞制覇を達成しました。同馬も休み明けで始動戦となりますが、ショウナンパンドラ同様、怖い存在ですね。

注目の牝馬2頭に対するのは、2冠馬ロゴタイプ。出走メンバーの中でも実力・実績ともに上位ランクなのは間違いありません。しかし、皐月賞優勝後は、なかなか思うように成績が残せていませんから、休み明けでも力を発揮できる気性を活かして、クラシックを制した中山・芝コースでの復活劇に期待しましょう。

主役候補の3頭以外にも中・長距離を主戦場として戦い抜いてきたミトラやマイネルミラノ、サトノノブレス、レッドレイヴンらも虎視眈々と玉座を狙っています。秋のG1シリーズ第1戦のスプリンターズステークスを来週に控えた熱気高まる中山競馬ですが、今週も古馬G1シリーズに向けて熱き激闘が見られそうです。

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