きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

キズナ引退

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2013年のダービー馬キズナが右前けい部浅屈腱炎を発症し引退することになったと報じられました。キズナといえば2013年の活躍が最大のハイライトでした。クラシック出走を目指して挑んだ弥生賞はスローペースとなり後方からの競馬で追い込むも届かず5着に終わるも、その後挑んだ毎日杯を3馬身差で圧勝。皐月賞出走への賞金は十分に足りていましたが回避しでダービーへと専念し、京都新聞杯から大一番へと挑み、見事戴冠を手にしました。その年、キズナはフランスへ遠征。ニエル賞を勝ち、オルフェーヴルとともに凱旋門賞へ出走し4着に健闘します。

オルフェーヴル引退後、翌年の主役を期待されたキズナは大阪杯でエピファネイアに勝利して天皇賞(春)では堂々と1番人気になるも、フェノーメノに連覇を許して4着に敗れ、レース後に骨折が判明。凱旋門賞への再出走プランも白紙となり、およそ9ヵ月ターフから姿を消します。今年京都記念で復帰して、大阪杯、天皇賞(春)と走りましたが、期待に応えられるまでには至ってませんでした。キズナは近日中に登録が抹消され種牡馬入りする予定のようです。キズナの夢はその仔へと託されることになりました。

さて今日は3日開催の最終日。中山競馬場では菊花賞トライアルのセントライト記念が行われます。菊花賞といえば神戸新聞杯組が毎年主軸になる一方で、近年このセントライト記念組からもスカイディグニティやロックドゥカンブ、トーセンラー、フォゲッタブルなど上位馬を送りだしてますし、昨年優勝のイスラボニータや2012年の優勝馬フェノーメノら同年有馬記念2着のトゥザワールドなどを筆頭に3歳馬から古馬戦線へのステップにも重要な位置づけとなっています。今年も昨年同様に今後が楽しみなメンバーが揃いました。このセントライト記念を勝ち上がりぜひ時代に導かれていってください。

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