きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

出遅れもなんのその

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土曜阪神競馬場では2歳オープン競走の野路菊ステークス(芝・1800m)が行われました。野路菊ステークスは過去2005年の優勝馬メイショウサムソンを筆頭に、今年宝塚記念を勝ったラブリーデイに2008年の皐月賞馬キャプテントゥーレやウインバリアシオンなどの名馬が若き日に走ったレースでもあります。今年は9頭が出走。単勝1.5倍に支持された本命馬ロスカボスが勝利を収めました。

それにしてもロスカボスのレースには驚かされました。新馬戦同様、スタート直後にゲートから出遅れ。逃げたグロースハックがレースを引っ張り縦にバラけた展開となり、1000mを通過した時点でもロスカボスは最後方に取り残されての位置取りでした。最終コーナーを曲がり直線に入ったところで追い出されるもまだ先行勢には取り付けない状況で、果たしてここから前に抜け出させるのかと思われる中、残り200mで一気に加速。先頭に立つブラックスピネルを交わして優勝し、最後は1馬身1/4差をつけての完勝でした。新馬戦でもそうでしたが、加速してからのエンジンが他馬と比べてひとつ頭が抜けているような感じでした。これからの成長が楽しみになりそうな2歳馬の登場です。

日曜は阪神競馬場で秋華賞前哨戦のローズステークスが行われます。オークス馬ミッキークイーンに、桜花賞馬レッツゴードンキが揃い踏み。春にスイートピーステークスを勝ちオークスへの権利を取りながらも秋に控えたディープジュエリーに、夏の上がり馬トーセンビクトリーの出走と、前走戦で激突するには惜しいくらいのメンバーが揃いました。牝馬クラシック戦線は最終章へ向けてどんなドラマが繰り広げられるのでしょうか。

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