きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2010.12.18

ようこそいらっしゃいませ。

今日の阪神、お昼休みにヴァーミリアンの引退式が行われます。JRA、交流、海外で走って32戦15勝、うちG1を9勝しています。もちろん堂々たる日本記録です。

2002年生まれですからディープインパクト世代に属します。この世代には“砂のディープ”の異名をとったカネヒキリもいます。カネヒキリもG1を7勝していますから合計16勝、とにかく強い世代で上や下の世代はたまりません。この裏にはG1で2着9回というワールドレコード級の記録を持つシーキングザダイヤのような“悲劇”も起きるわけです。

9勝のうち6勝はカネヒキリが屈腱炎で休養中のものですが、この馬が強いのは間違いなく価値はいささかも減りません。特筆ものは2歳時に芝のラジオたんぱ2歳Sを勝ったことです。芝も走るがダートはもっと走るタイプだったのでしょう。

引退後は社台スタリオンで種牡馬になることが決まっています。初年度の種付け料は50万円ということです。

父エルコンドルパサーは早逝して3世代しか残せなかったのですが、ヴァーミリアンを筆頭に菊花賞のソングオブウインド、JCダートのアロンダイトと3頭のG1馬を輩出しています。トウカイトリックやエアジパングのようなステイヤーからアイルラヴァゲインのようなスプリンターまで芝・ダート不問のキングマンボ系らしい万能ぶりは大きな魅力ですね。

母スカーレットレディはヴァーミリアンの兄弟にサカラート、キングズエンブレムを出しており、ダート界では今や押しも押されない超一級繁殖牝馬です。彼女の祖母スカーレットインクはダイワメジャー、ダイワスカーレット兄妹を輩出した芝の超一級繁殖牝馬スカーレットブーケを産んでいます。ヴァーミリアンが芝の重賞で通用した背景でしょう。

母父サンデーサイレンスというのが魅力でもあり、逆に配合相手を考えると懸念でもあり諸刃の剣ですが、ぜひ自分の記録を超えるような仔を出してください。