きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

未来のG1へ向けて

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2歳新馬戦が始まってから約2カ月が経ちました。
ヴィクトワールピサやカジノドライヴ、ドリームジャーニーら新種牡馬の産駒デビューが始まり、新旧種牡馬の産駒対決が注目される中、今週は新潟競馬場で2歳馬による初の重賞競走が行われます。

芝・1600mで行われる新潟2歳ステークスでは、近年 好走した馬たちがその後のビッグレースで活躍をみせるようになっています。
一昨年の優勝馬ハープスターは翌年の桜花賞で優勝、オークスでも2着に入るなど好成績を残し、最優秀3歳牝馬に選ばれました。同じく2013年の本レースで2着となったイスラボニータも皐月賞に優勝し、日本ダービー2着、天皇賞(秋)3着とすばらしい活躍を見せ、ハープスターと同様に最優秀3歳牡馬に選出されました。

今年も来年のクラシックへ向けて素質の高い馬たちが集結しています。

今回の注目は、2007年の有馬記念優勝馬マツリダゴッホの産駒で鮮烈なデビュー勝ちを飾ったロードクエストでしょう。6月の東京競馬場で迎えたデビュー戦では、スタートで出遅れながらも絶好の手応えで馬群を追走、直線では他馬を圧倒する末脚で鞍上のM・デムーロ騎手が一度もムチを入れないまま差し切り勝ちを収めました。マツリダゴッホ自身1800~3200mの中長距離で活躍した馬で、舞台となる新潟2歳ステークスは1600mと若干距離が短いような気もしますが、母父のチーフベアハートの産駒では1400~1800mでの活躍が目立つことから、その血を引くロードクエストも十分対応できると思います。
マツリダゴッホ産駒にとって昨年のファンタジーステークス以来の重賞勝利となるか期待がかかるところです。

対するはステイゴールド産駒のペルソナリテ。デビューから2連勝中と勢いのあるままレースで進めることができるのは好材料でしょう。400キロの小柄な馬体から繰り出される力強い走りは父ステイゴールド譲りなのでしょう、それに加え勝負根性もありますから3連勝で初重賞勝利を飾りそうな気配がしますね。

他にも道悪を気にせずデビュー戦を勝ったクロフネ産駒のヒプノティストや能力の底を見せていないsmart strike産駒のルグランフリソン、ダイワメジャー産駒のファド、プリンシパルスターら将来性溢れる若駒が出走してきます。今後の重賞戦線やその先のクラシック戦線に向けて非常に重要な一戦となりそうです。

未来の競馬界を担うニュースターの誕生に期待が膨らみます。

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