きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2015.8.12 母がデビューしたその場所で

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日曜札幌競馬場で行われる新馬戦に注目が集まります。
札幌芝1800mの2歳新馬戦でアラバスターがデビューを予定、その血統背景から来春のクラシックへの期待を抱かせています。

アラバスターは父ハービンジャーと母レーヴディソールの間に産まれた仔で、レーヴディソールの初仔になります。
母のレーヴディソールは2010年9月にデビュー。2戦目のデイリー杯2歳ステークスでは上がり33秒7の末脚で牡馬をなぎ倒すと、暮れの阪神ジュベナイルフィリーズでは単勝1.6倍の支持に応えて2歳女王の座に輝いた馬でした。翌年チューリップ賞から始動となったレーヴディソールは、このレースではさらにその差を4馬身に広げ圧勝。4連勝で主役の地位を固め、この年の牝馬クラシック制覇は確実視されていました。

しかし桜花賞1週前追いきり後に骨折が判明。全治まで半年以上と診断が下され、クラシックの出走かなわずに終わります。
8ヵ月後のエリザベス女王杯で復帰したレーヴディソールでしたが、同世代のアヴェンチュラ、ホエールキャプチャに先をこされ、復帰2戦目の愛知杯でもかつての走りまでにはほどとおく4着に終わっています。その後、再び骨折が判明、レーヴディソールは引退し繁殖牝馬の道を歩み始めました。

その母の血を受け継いだアラバスターは5年前に母がデビューした場所でデビュー戦を迎えます。その血が仔へどう受け継がれているかレースを楽しみにしたいと思います。

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2022