きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

北に輝く2歳重賞一番星

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今週は日曜日に函館競馬場で函館2歳ステークスが行われます。2013年世代の最初の重賞レースです。
ダービーの翌週に2歳新馬戦がスタート。今年は西でカジノドライヴ産駒のコウエイテンマが世代最初の勝利を飾れば、ステイゴールド産駒のペルソナリテが東の一番星を飾っての幕開けでした。

函館2歳ステークスは今年で47回を数えるレースです。創設は1969年で、馬場改装工事によりダートや札幌での開催になった年があるものの、それ以外は創設当時から函館芝1200mで競われているレースです。1997年に札幌と函館の開催が入れ替わったことから、2歳世代の初の重賞レースとなりました。
函館2歳ステークスからの出世馬といえば、1996年の勝ち馬マイネルマックスにその翌年の優勝馬アグネスワールドを想い出します。

マイネルマックスはデビュー戦こそ3着に敗れたものの次走を2着に4馬身差をつけ初勝利を手にし、以後函館3歳ステークス、京成杯3歳ステークス、そして朝日杯3歳ステークスと4連勝で世代頂点に立った馬でした。
その翌年に優勝したアグネスワールドもその後、海外G1タイトルを2つ手にしています。デビュー前から評判だったアグネスワールドは本レースをレコードで快勝。次走の朝日杯3歳ステークスはグラスワンダーのレコードの前に4着に敗れたものの、全日本3歳優駿のダート戦を勝ち、古馬になってから秋にフランスへ遠征。アベイ・ド・ロンシャン賞に勝利し初のG1タイトルを手にし、翌年の夏にはイギリスへと向かいジュライカップに出走し、1番人気の支持に応えて優勝。海外のG1 2勝目を飾りました。

近年の函館2歳ステークスからG1馬はしばらく遠ざかっていますが、アグネスワールドにマイネルマックスを超えるような2歳若駒の登場に期待したいです。

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