きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

短距離でも弾けたディープの血

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先週は3歳重賞ラジオNIKKEI賞のほか、中京競馬場で短距離重賞のCBC賞が行われました。
サマースプリントシリーズ第2戦で、1番人気はダンスディレクターで単勝4.0倍、2番人気はウリウリで5.1倍、3番人気はサドンストームで6.6倍、以下ホウライアキコが8.6倍、ベルルミエールが同じく8.6倍、ベステゲシェンクが10.3倍と人気がつづいてのレースとなりました。

勝ったのはウリウリで道中は内ラチ沿いを後方から追走し、残り200mで内側から馬群を割って昨年1月の京都牝馬ステークス以来となる2つ目の重賞タイトルを手にしました。雨で馬場は重馬場に悪化していたのですが、道悪を感じさせないほどのウリウリの末脚でした。ウリウリは父ディープインパクト、母父フレンチデピュティの血統です。ウリウリ自身、1200mの出走はこれが初めてでしたが慌ただしいペースでも危なげのない勝ち方でした。ディープインパクト産駒での短距離重賞はこれまでスマートレイアーやリアルインパクトの1400mまででしたが、さらに今回それよりも距離が短くなりディープインパクト産駒1200mでの重賞初勝利にもなりました。中長距離だけでなく、こうして短距離にも対応できる仔を送り出すのですから、改めてディープインパクトのその血の柔軟性には驚かされます。

サマースプリントシリーズの第1戦はティーハーフが飾り、2戦目はウリウリが獲りました。サマースプリントシリーズは、アイビスサマーダッシュ、北九州記念、キーンランドカップ、セントウルステークスとつづきます。第3戦は直線1000mの新潟を舞台にしたアイビスサマーダッシュで、過去ディープインパクト産駒の出走例はほとんど例がないのですが、距離1000mでもあっさりと弾けるのではないかとそんな可能性さえ感じさせられます。

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