きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

海外競馬馬券販売は早ければ来年秋から

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先日JRAから海外レースの馬券販売についての言及がありました。
JRAの横山理事のコメントによれば、対象となるのは欧米やドバイ、香港、オーストラリアなど日本馬の出走が見込まれる約20レースで、その中からJRAが発売するレースを選定し認可を受けることになるとのこと。システム開発を進め、海外レースにも対応できるようにし、システム完成は早くても来年の夏、馬券の販売は秋以降になる見込みとのことです。日本では出走上限が18頭ですが海外では出走馬18頭を超えるケースもありますから、現在使用しているシステムに幅広く手を入れる必要が出てくることでしょう。
またファンが馬券を購入するための情報として、レース映像や出馬表などの情報提供も各国と交渉が必要です。凱旋門賞やドバイなどは日本時間の深夜、あるいは明け方発走ですから、競馬場やウインズなどでは発売せず馬券はインターネットでの投票となる見通しのようです。

海外レースの馬券発売は来年秋以降との発表を受けて、第1弾は来年凱旋門賞が有力との報道もありました。
調整がいろいろと大変でしょうが、ぜひ来年秋フランスの舞台に立つ日本馬を馬券とともに応援できるよう期待したいです。

合わせてJRAから各競馬場の当日の散水、凍結防止剤の散布などの作業の有無についてホームページ上に情報提示することも発表がありました。
これは今年春に行われた天皇賞(春) のレースの際に、前日夜に散水したことで馬場状態に影響が出たとの声が広がったことを受けての対応です。ただし散水量については「当日の気象状況などで量も変化するので、発表することで誤解を招きかねない」として明らかにせず、作業有無のみが提示されるようです。
馬場状態については日本では、良、稍重、重、不良の4段階ですが、海外ではもう少し細分化されています。またばんえい競馬では馬場状態を馬場の水分量を「馬場水分量2.0%」というような形で表示しています。誤解をなくしたいのであれば、作業有無と合わせて散水した理由も添える、あるいは水分量も記載するなどのファンへの気遣いがあってもよいかと思います。

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