きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ダンシングブレーヴの再来

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先週もちょっとご紹介したのですが、今週のヨーロッパはイギリスのエクリプスSが注目のレースです。ここまでクラシックロードを進んできた3歳馬が古馬に胸を借りる距離10Fでのチャンピオンロードの最初の関門です。
古馬60.5キロ、3歳55.5キロと差し引き5キロ差の斤量的アドバンテージをもらうのですが、なかなか古馬の壁は厚いというのが現実です。ここで一発回答を出すような若馬は歴史に残るようなチャンピオンへと成長するケースが目立ちます。
一番最近では2009年にシーザスターズが勝っています。彼はその後もインターナショナルS、愛チャンピオンSと10F王道路線を突き進み、引退レースとなった凱旋門賞まで不敗の若き帝王として君臨しました。1986年のダンシングブレーヴも女傑トリプティク(トレヴの曽祖母の姉)に圧勝すると、今や伝説として語り継がれている凱旋門賞まで無敗の快進撃を続けています。

今年も強い3歳馬が出てきます。ダービーまで4戦4勝と負け知らずのゴールデンホルンがその馬です。ダービーでは同厩舎のジャックホッブスを問題にせず差し切ったのですが、そのホッブスが先週の愛ダービーで圧倒的な力の違いで楽勝しました。これを見る限り、ホルンって馬はどこまで強いんだ!というのが正直な感想です。ダンシングブレーヴの再来、そんなワクワクドキドキの期待に胸が膨らむ思いです。ぜひ強い競馬をして凱旋門賞でトレヴの牙城に挑戦してほしいものです。

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