きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

サンデーサイレンス、トニービンとともに日本競馬の歴史を塗り替えた大種牡馬ブライアンズタイムがこの世から去りました。4日午前11時50分ごろ、けい養先の北海道新ひだか町のアロースタッドで放牧中に右後大腿骨骨折を発症、倒れているところを発見され、立つことができないほどの重傷で、安楽死処分がとられたようです。28歳でした。

ブライアンズタイムは現役時代に1988年3月にフロリダダービーでフォーティナイナーを下し優勝するも、米三冠レースは勝つことができずに善戦で終わります。当初は全米芝牡馬チャンピオンのサンシャインフォーエヴァーが日本への輸入が予定されていました。しかし交渉がまとまらずに代替えとして、父ロベルト、母も同系だったことからブライアンズタイムに白羽の矢が立ちました。

ロベルト産駒の種牡馬ではリアルシャダイがライスシャワーをはじめ多くの日本で活躍馬を輩出していたこともあり、ブライアンズタイムにも期待が集まりました。

そのブライアンズタイムは、初年度から三冠馬ナリタブライアンを送り出します。以後、サニーブライアン、タニノギムレット、ファレノプシス、シルクジャスティス、ブライアンズロマンなど多数のG1馬を輩出し、昨年はスカイディグニティの菊花賞2着だけでなく。レインボーダリアがエリザベス女王杯優勝しパーソロン、ノーザンテーストを上回る20年連続重賞制覇の日本記録を達成しました。

今年も予定があった30頭ほどのうち10頭への種付けを行なっていました。産駒のJRA通算勝利数は1593勝(3月31日現在)。中央、地方を合わせてると3300勝以上になります。安らかに眠ってください。

×