きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

二冠馬骨折の衝撃

ようこそいらっしゃいませ。

宝塚記念を前に非常に残念なニュースが流れました。
今年の皐月賞、ダービーといずれも衝撃的な末脚で二冠馬となったドゥラメンテが骨折。全治6ヵ月月相当の診断結果で年内の出走は絶望的となりました。ドゥラメンテはダービー制覇後、秋の路線に注目が集まっていました。菊花賞で史上8頭目の三冠馬を目指すか、それとも3歳馬有利の凱旋門賞で日本競馬の悲願達成へ向かうか。その決断は、日本の競馬の歴史においてもひとつのターニングポイントにもなる大きな分かれ道でもありました。しかし、そのいずれの道も白紙となってしまいました。

かつてクロフネがジャパンカップダートで前年の覇者ウイングアローを7馬身ちぎってをぶっちぎりのVを決めたとき、「次はドバイ」と来年春先に世界の舞台で衝撃的なレースを魅せるクロフネを誰もが夢想し期待しました。しかしその1ヵ月後に骨折が判明。クロフネはそのまま引退し種牡馬入りします。あのとき虚無感、あるいは大きな喪失感を感じたファンも多いことでしょう。ドゥラメンテの骨折のニュースは、クロフネへのあの期待と夢が幻に消えた喪失感を想い出しました。
されどドゥラメンテはまだその伝説は始まったばかり。ひと休み入れ、来年春にはぜひカンバックし、今年果たせなかった凱旋門賞出走をぜひ叶えてくれるものと信じています。

さて日曜は阪神競馬場で宝塚記念が行われます。
ゴールドシップが単勝2.0倍で1番人気、大阪杯を勝ったラキシスが5.2倍で2番人気、中山記念で牡馬G1馬をなぎ倒したヌーヴォレコルトが8.7倍で3番人気、昨年のダービー馬ワンアンドオンリーが11.9倍、昨年の菊花賞馬トーホウジャッカルが14.4倍、鳴尾記念1着から挑むラブリーデイが15.2倍とつづいています。今年はどんなドラマが刻まれるでしょうか。

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