きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

函館スプリントの乱

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先週は東京のほか、函館でも重賞レースが行われました。
函館で行われた函館スプリントステークスには昨年の春のスプリント王コパノリチャードが出走し1番人気に支持されていたのですが結果は14着と大敗。2番人気のアンバルブライベンは5着に入ったものの、15着に終わった3番人気のローブティサージュとともに馬券圏外となり、上位人気3頭が総崩れ。4番人気ティーハーフが優勝したものの、2着に14番人気のアースソニック、3着も12番人気のレンイングランドと二桁人気馬が入り三連単は90万円を超える波乱の結果でした。

勝ったティーハーフは今年5歳の牡馬で、父ストーミングホーム、母父Green Desertの血統です。
ストーミングホームはイギリス産まれの外国馬で、現役時代に一度日本にも来てレースを走っています。2002年のファルブラヴが勝ったジャパンカップで、レースでは見せ場を作れず敗れていますが、まだ日本では馴染みが薄かったチークピーシーズを着用し話題にもなりました。
そのストーミングホームを父に持つティーハーフは、3連勝で重賞初制覇となりました。今回直線ではただ一頭次元の違う脚で一気に他馬を交わしての勝利で、最後は2着アースソニックには2馬身半差がつきました。連勝しているも人気では他馬に譲ったティーハーフが、乱を起こしてスプリント路線制圧への第一歩を踏み出したような、まさにそんな印象を持ったレースとなりました。

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