きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

2015年新馬一番星

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先週は安田記念だけでなく、日本から遠征していた4歳牝馬のエスメラルディーナが韓国の重賞レースを勝ち、米国ではアメリカンファラオが37年ぶりの三冠達成と国内外で話題多き週末でした。海外の話題は明日にゆずるとして、国内では先週から2歳新馬戦がスタート。来年のダービーへ向けて、若駒の成長への道程が始まりました。

西の一番星はカジノドライヴ産駒のコウエイテンマが飾りました。
レースは8番人気での出走だったものの、直線で先行馬を交わして抜け出すと、あとから追ってくる1番人気のマテラアリオンを振り切り2馬身半差をつけての勝利でした。カジノドライヴは新種牡馬で、今年産駒がデビューする新種牡馬の中では最も多い127頭の初年度産駒を抱えます。
現役時代は芝は未出走でダートで時代を築き上げた馬でしたから、今回産駒のコウエイテンマの芝でのレースに課題の声もあったもののどうしてどうして。芝適正を示して、父としてのカジノドライヴに今後の可能性が広がりました。

西で新種牡馬が産駒初勝利を挙げれば、東の一番星を飾ったのはステイゴールド産駒のペルソナリテでした。
6番人気の評価でしたが、後方からレースを進めて直線で馬場内側を抜け出し、2番人気ダイワダッチェスをハナ差退けての勝利でした。ペルソナリテは牝馬で馬体400キロと小柄な体ながらも、最後は上がり34秒4のタイムを披露。今後への素質の高さを見せてくれました。2着に入ったダイワダッチェスは新種牡馬ワークフォースの産駒です。ハナ差の2着で産駒の日本での適性へ十分な手応えを示してくれました。

今年はドゥラメンテがダービーで春二冠を達成。秋は菊花賞か凱旋門賞かの話題が取り沙汰されています。
来年のこの時期、クラシック世代にはどんな物語が刻まれているでしょうか。

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