きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

新鋭か古豪か

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日曜は東京競馬場で古馬マイルG1・安田記念が行われます。G1連続開催のオーラスを飾ります。東京は週末金曜日に夕方から雨となり、土曜日日中は雨がやんだものの夜から雨。昨年の安田記念同様、今年も天候が気になる安田記念となりそうです。

かつて絶対不動のマイル王が中心となって覇権が競われた安田記念も、古馬マイル戦線の混迷によってマイルのスペシャリストといえばこの馬といった状況から遠のいています。昨年はドバイデューティーフリーを制して世界ランキング1位になったジャスタウェイが話題の中心でしたし、その前の年の注目はスプリント路線から2階級制覇を狙って参戦したロードカナロアでした。

さて今年ですが、土曜前売りオッズでは若潮賞、スピカステークス、ダービー卿チャレンジトロフィーと3連勝中のモーリスが単勝3.8倍で1番人気となり、昨年のマイルチャンピオンシップ2着馬フィエロが4.9倍で2番人気、4連勝で東京新聞杯を制して前走京王杯スプリングカップ2着から参戦となるヴァンセンヌが7.2倍で3番人気、昨年のNHKマイルカップ覇者ミッキーアイルが7.8倍で4番人気、昨年のマイルチャンピオンシップ覇者ダノンシャークが9.3倍で5番人気、今年春に海外で4年ぶりにG1を手にしたリアルインパクトが13.5倍で6番人気とつづきます。下位人気のエキストラエンドでさえ単勝67.4倍ですから全馬オッズ二桁内に収まり、いかに現在のマイル路線が混戦かが伺えます。

他のG1馬を抑えて上位人気となっているモーリス、フィエロ、ヴァンセンヌは初のG1制覇に挑みます。
古豪が新鋭か。時代が求める理想的なマイル王の誕生に期待したいです。

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