きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ダービーからダービーへ

ようこそいらっしゃいませ。

ダービーが終わり、今週から2歳新馬戦がスタートします。ダービーからダービーへ。ダービーの翌週から、来年のダービーへ向けての新しい世代が顔を並べ初めます。
振り返れば昨年、2歳新馬戦で世代1番乗りを果たしたのは東がダイワメジャー産駒のマコトダッソーで、西がチチカステナンゴ産駒のケツァルテナンゴでした。特に西では2着にもチチカステナンゴ産駒のウインバニラスカイが入りました。一昨年はステイゴールド産駒のレッドリヴェールがダービー翌週の新馬戦で世代一番星となり、札幌2歳ステークス、阪神ジュベナイルフィリーズと3連勝で2歳女王に輝くと、桜花賞2着からダービーへと果敢にチャレンジし、ダービーからダービーへ、まさに1年越しのドラマを築き上げました。

昨年の世代一番星ケツァルテナンゴは次走中京2歳ステークスを勝ったものの、マコトダッソーも含めて今年のダービー出走はかなわずでした。改めてダービーからダービーへの道のりは、遠く、そして選ばれた馬だけが立てる舞台だと実感します。

土曜日の2歳新馬戦では新種牡馬ワークフォースの産駒ダイワダッチェスが出走、注目を集めています。ワークフォースは2010年の英ダービーを圧勝した馬で、最後の直線で異次元の末脚を披露し2着以下を7馬身以上ちぎりました。次走のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスは5着に敗れたものの、10月の凱旋門賞を優勝。この凱旋門賞では日本からナカヤマフェスタが遠征し、残り200mで先頭へ出たところからワークホースとの叩き合いとなり、ゴール前わずかアタマ差ワークホースが粘りきっての凱旋門賞制覇でした。

ワークホースの父キングズベストは日本でも産駒が走り、キングズベスト産駒のエイシンフラッシュは2010年の日本ダービーと2012年の天皇賞(秋)の2つのG1を手にしています。その血が流れるワークホースの産駒は、日本で走りを見せてくれるでしょうか。
ダービーが終わり、新しい世代の第一歩がスタートです。

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