きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

実力を証明したミッキークイーン

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日曜東京競馬場では優駿牝馬オークスが行われました。今年の牝馬クラシック頂点に立ったのは3番人気のミッキークイーンでした。
レースは外枠に入ったノットフォーマルがハナを奪って先頭へ、そのあとにローデッドがつづき、前回の桜花賞で逃げて一冠目を手にしたレッツゴードンキは先団5番手、ルージュバックがその横につけてレースが展開していきました。1000mの通過が1分1秒3でしたから、例年よりもゆったりとした流れを各馬が追走。直線での決め手勝負といった展開で最終コーナーを迎えました。

坂を駆け上がり先頭に踊りでたのはルージュバックでした。その横から迫るクリミナルとの叩き合いとなり、後続を突き放してゴールまで粘り込むかと思われたところで、外から前を行く2頭をまとめて差し切ったのがミッキークイーンでした。勝ちタイムの2分25秒0は歴代2位で、ミッキークイーンにとりオークスが初の重賞タイトルにもなりました。ミッキークイーンはクイーンカップ2着後、桜花賞へ登録するも抽選対象となり除外。忘れな草賞を経由してのオークス出走でした。
2着に敗れたとは言え、いったんは抜け出し力で他の牝馬をねじ伏せにかかったルージュバックも強い競馬を魅せてくれました。本領を発揮したルージュバックを実力で差し切ったのですから、ミッキークイーンは文句なしに世代頂点の女王に立ったといえるでしょう。
桜花賞馬レッツゴードンキは自分のペースをつかめずに今回は10着でした。3着に入ったクルミナルも桜花賞2着がけっして展開に恵まれたものだけではなかったことを示しました。

オークスが終わりました。ひと夏を越して、出走した各馬がどのような成長を遂げるのでしょうか。ミッキークイーンの登場によって秋がさらに楽しみになってきました。

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