きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

モンゴルからの御客様

ようこそいらっしゃいませ。

土曜東京競馬場にモンゴル大統領のツァヒャー・エルベグドルジ閣下が来場されることになりました、
エルベグドルジ大統領は20日に日本へ来日。同日、安倍晋三首相とも会談を行いました。日本とモンゴルの両国は2月に経済連携協定を署名。今回は、その協定を踏まえた投資の促進や安全保障分野の協力確認と戦略的パートナーシップ強化への会談となりました。エルベグドルジ大統領は国際交流会議で公演を行い、アジア全体が協調して行動する新たな国際組織の設立を提唱されました。
そのエルベグドルジ大統領が東京競馬場へ来場されることで、土曜東京のメインレースのメイステークスは「モンゴル大統領賞」に変更されて行われることになりました。

モンゴルと言えば相撲が真っ先に思いつきますが、モンゴルの国民行事にもなっている祭典「ナーダム」では、モンゴル相撲・弓射・そして競馬の3つの競技が行われます。
とくに競馬はナーダムの花形競技で、少年少女たちが騎手になり壮大な草原を駆け抜けます。レースは、2歳、3歳、4歳、5歳、6歳以上、種牡馬、側対走馬の各レースが行われ、15キロから30キロ以上の長距離を数百頭が走ります。少年少女たちは馬に跨り、ときに振り落とされながらも恐怖心を克服し馬をコントロールできるようになっていき、モンゴルでは人生と照らし合わせて「人は馬上で育つ」とも言われています。また馬は多くの恵みを与えてくれるとして尊敬されています。

モンゴルと日本とでは競馬をとり囲む文化は違えど、こうして馬を愛する国の大統領が競馬場へ来場されるのはとても意義があることです。大統領の目には日本の競馬がどのようにうつるでしょうか。

×