きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

春の女王決定戦

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春のGIシリーズも3週目を迎え、今週は最強牝馬を決めるヴィクトリアマイルが行われます。

今年で第10回目を迎え、2006年の創設から歴史は浅いものの歴代の優勝馬には世界的名牝の名前がずらりと見られます。

記念すべき第1回を制した2004年の桜花賞馬ダンスインザムードから始まり、GI7勝歴代トップタイのウオッカや2010年の年度代表馬ブエナビスタ、牝馬三冠のアパパネ、同レース2連覇のヴィルシーナらデビューから中央競馬を盛り上げ、主役の一端を担ってきた彼女たちの功績は素晴らしいものですね。

近年の海外競馬では、世界最高峰レースの凱旋門賞で牝馬が4年連続優勝していますし、日本競馬でもオークス馬のヌーヴォレコルトが一線級の牡馬を相手に中山記念を制し、エリザベス女王杯を制しているラキシスがダービー馬のキズナを抑えて産経大阪杯を優勝するなど牝馬の活躍が目立っています。

今回も非常に優秀なメンバーが揃っていますが、注目はやはりヌーヴォレコルトでしょう。
桜花賞3着・オークス優勝・秋華賞2着・エリザベス女王杯2着と全てのGIレースで連対し、距離やコース、相手を問わず上位争いに加われる能力は現役牝馬の中でもトップクラスなのは間違いありません。厩舎サイドもこのヴィクトリアマイルを目標に調教が進められているそうですから、新たなGIタイトル奪取の可能性は十分にありそうです。

他にも昨年の秋華賞馬ショウナンパンドラや中山牝馬ステークスを制し、復活の狼煙をあげたバウンスシャッセ、2013年の最優秀3歳牝馬を受賞したメイショウマンボ、オーストラリア国際GIオールエイジドステークスを制したハナズゴールらもいますから、実力伯仲の熱戦が見られるはずです。

第10回目をむかえる節目の今回、勝利の女神を手繰り寄せ、春の女王に輝くのは一体どの競走馬になるのでしょうか

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