きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

東アジア競馬圏

ようこそいらっしゃいませ。

競馬というスポーツ文化は国毎に独立して存在していますが、例えばイギリス、アイルランド、フランスの国々は連携して一つの競馬圏として機能しているように外からは見えます。
少なくともG1クラスになると国境はまるでないも同然です。
レースを求めて海峡を一跨ぎ、平常感覚で出かけて行きます。
人気ジョッキーになると、同日に別々の国の違う競馬場を飛行機で飛び回るというニュースを目にしたこともあります。

国を超えた競馬圏の成立は、まず近いことが大きいでしょう。
ロンドンとパリやダブリンはともに1時間ちょっとのフライト、日本で言うと東京から大阪へ行くくらいの気軽な感覚です。
美浦から阪神、京都へ競馬に行く当たり前さに近いですね。
まぁ近ければなんでも良いということではなく、お互い各々の長い歴史があり交流の伝統が積み重ねられ現在があるのですがそれぞれパート1国とレベルが合っているのも大事な条件かも。
今週の話題にしようと思っているお隣の韓国の競馬ですと、日本産を含めて外国産馬の出走が厳しく制限されています。
ついこの前まで日本もそうだったので偉そうに言えませんが。
近隣で言えば、香港がパート2、韓国は3、日本のみ1です。
遠くない将来には中国も競馬開催に参入してくるでしょうが、バラバラの水準をどう合わせるか、大変な問題だと思います。

しかしエリアの近い同士で一つの競馬圏を形成していくのは競馬レベルの向上や市場拡大に欠かせない課題でしょう。
来月、韓国で日本馬も参加して国際レースが開かれるとか。
楽しみなことです。この国際交流を機に東アジアを束ねる競馬圏への架け橋にならないものかと願う気持ちが強いです。
日本競馬の発展のためには絶対必要だと切実に思うからです。

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