きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

華去りてまた現る

ようこそいらっしゃいませ。

今週は週明けにウィンバリアシオンの引退が報じられれば、同じ日に2012年のヴィクトリアマイル覇者ホエールキャプチャの引退が決まり、また週末には昨年の桜花賞馬ハープスターも引退することが発表されました。
ハープスターは今年4歳で、まだこれからという年齢でした。ドバイ遠征以後、ヴィクトリアマイルへ向けて調整されていたハープスターでしたが体調が戻らず回避を決め、その後右前2箇所に故障が判明。協議の結果、引退し繁殖入りとなりました。

ハープスターは2013年7月にデビュー。2戦目でのちの皐月賞馬イスラボニータに3馬身差をつけて完勝し、早くから怪女ぶりを発揮しました。同世代の牝馬G1こそ桜花賞一冠のみに終わったものの、阪神ジュベナイルフィリーズにオークスといずれも存在感を示しての2着となり、また3歳夏の札幌記念ではゴールドシップを3/4馬身退けています。秋の凱旋門賞でも一時は1番人気に支持されるほど注目を集めた馬でした。
順調に進めば初仔が来年には誕生し、また再びターフを沸かせてくれることでしょう。名牝ベガの血を仔へ譲り、ぜひ母となってターフでその名をなびかせてください。

さて今週は土曜京都でダービーへ向けての前哨戦・京都新聞杯、日曜新潟では新潟大賞典に、東京競馬場では3歳マイル王決定戦のNHKマイルカップが行われます。華がターフを去ってもまた再び怪物が現れ、ファンを魅了するのが競馬。新たな怪物の登場を楽しみに待ちたいと思います。

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