きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

福島に咲く桃の花

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土曜福島競馬場では福島牝馬ステークスが行われます。福島牝馬ステークスは2004年に創設され、2006年に春の女王決定戦ヴィクトリアマイルが誕生したことでステップレースに指定され前哨戦としての位置づけになりました。人気薄の台頭も多いレースで、昨年は3着に16番人気のフィロパトールが入っています。

福島牝馬ステークスといえば2010年のレースを思い出します。この年のレースはコロンバスサークルにジェルミナルの4歳牝馬が1、2番人気を形成。若い牝馬に5、6歳の淑女が加わり、上位6頭が単勝オッズ10倍を切る混戦模様でのレースでした。
この年のレースには桜花賞馬レジネッタが出走していました。レジネッタが走った3歳牝馬クラシック戦線は、とにかく大荒れ。桜花賞で3連単700万馬券が飛び出せば、オークスでは2着に13番人気のエフティマイアが入り3連単44万の配当。最後の一冠秋華賞は11番人気ブラックエンブレムが優勝し、2着に8番人気のムードインディゴ、3着は16番人気のプロヴィナージュが入り、3連単は1000万円を超す払い戻しになりました。

レジネッタはその波乱の立役者の1頭で、桜花賞優勝時は12番人気だった馬でした。

それから2年が経ち5歳となったレジネッタは、福島の舞台に立ち再び花を咲かせます。先に抜けだしたブラボーデイジーをゴール前差し切り優勝。桜花賞以来となる勝利を手のしたのでした。この年の福島牝馬ステークスは上位人気の決着で落ち着いた配当でした。されど、それでも波乱の印象が色深い福島牝馬ステークスで波乱の立役者であるレジネッタが花を咲かせたことで、印象深いレースにもなりました。

さて今年はどんな桃の花が福島に咲くことでしょう。

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