きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

世代統率への豪脚

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牡馬クラシック第一弾の皐月賞が終わりました。クラシック一冠目を手のしたのは3番人気のドゥラメンテでした。道中は後方2、3番手を追走。最終コーナーで大外に持ち出し、そこから一気に馬群を飲み込んでの圧勝でした。ドゥラメンテは今回初の中山コースでのレースで4コーナーでは外に膨れる場面がありましたが、追い出されてからはただただ圧巻の末脚でした。2着にはリアルスティールが入り、3着には道中2番手でレースを進めたキタサンブラックが粘り切りました。リアルスティールが直線残り1ハロンで抜け出したときにはこのまま押し切るかと思われましたが、最後はドゥラメンテの末脚に完敗といった内容でした。共同通信杯では先に抜け出したドゥラメンテをリアルスティールが交わしてのゴールでしたが、今回は共同通信杯とは逆の結果になりました。

それにしてもドゥラメンテの末脚には驚かされました。ドゥラメンテはデビュー初戦こそ出遅れて後方からとなり2着に終わるも、未勝利戦では2着に6馬身差をつけ完勝。つづくセントポーリア賞では直線持ったままで先頭に立ちそこから後続に5馬身差をつけての勝利でした。リアルスティールと初激突となった共同通信杯ではリアルスティールに初重賞を持っていかれるも、上がりタイムは最速の33秒7を披露。そして今回の皐月賞ではリアルスティールに借りを返してのクラシック一冠となりました。

皐月賞が終わり、これからはダービーへ向けての流れになっていきます。話題はドゥラメンテ中心で動いていくのでしょう。されどダービーまでおよそ1ヶ月半。舞台を東京、京都へと移して始まるトライアルレースで、新たな実力馬が続々と台頭してくることでしょう。世代統率へ向けてのまずはドゥラメンテが強烈な豪脚を印象づけた皐月賞となりました。

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