【第3回】競馬番組を始めたとき
お笑い芸人のキャプテン渡辺です。趣味は競馬にパチスロ、麻雀とギャンブル毎日三昧。土曜テレビ東京系列で放送中の『ウイニング競馬』にも出演中!
この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。

いまやキャプテンと共に『ウイニング競馬』の顔でもあるジャングルポケット斉藤さんですが、番組司会開始当初は毎週恐怖していたとか...。その真相とは?

トリオ名「ジャングルポケット」の由来

トリオ名「ジャングルポケット」の由来の真相とは...

渡辺:競馬ファンなら一度や二度、最強馬論争すると思うけど、斉藤とは1回もしたことないんだよね。オレ、クロフネ好きとか、そういうのないでしょ。

斉藤:馬は好きだし、スターホースが出たら競馬も盛り上がるしいいことだなと思うけど、特別この競走馬が“絶対”っていうのはないね。

渡辺:思い入れがあった馬とかいないの?

斉藤:唯一1頭あげるとすれば障害馬のカラジ。自分の人生と重ね合わせるところがあった。平地でいい成績を残そうとしたけど、結果を出せずに障害馬になり、そのあと中山グランドジャンプ3連覇。当時のオレも、芝居やってもダメで、フリーターもしたし、ニートも経験したし、仕事で営業もして、そこからお笑いの世界に入った。カラジの障害レースを観てると「道はそれだけじゃないんだよ」みたいなメッセージにも思えたんだよね。もちろん、オレの勝手な解釈なんだけど。

渡辺:それだったらトリオ名、なんでカラジにしなかったの?

斉藤:え?(笑)。それは...いまでこそトリオでいう絶対的王者はオレ(笑)だけど、そのときは相方2人のコンビにオレが入ってきた立場だったし、2人の意見を尊重してジャングルポケットにしたんだよね。「略したらジャンポケ、カッコよくない」みたいな感じで。

渡辺:馬の名前にするのは最初から決めてたわけ?

斉藤:そうだね。他にもドリームパスポートっていう案もあった。

渡辺:東京で勝つためにジャングルポケットにした、みたいな由来もあるじゃない。

斉藤:それは競馬の取材したときにある人から「トリオ名はジャングルポケットからとったんですね。あの馬、東京で強いじゃないですか。東京でも負け続けないために、この名前をつけたんですね」ってその人が言ったの。実際は最初そういう意図はなかったんだけど「・・・はい」と言って、そのエピソードをいただきました(笑)。

渡辺:真相はそうなのかよ(笑)。後付だけど、よくできてるね。

斉藤:「いい理由ですね」っていろんな人から言われるたびに「でしょ!」みたいな(笑)。

競馬番組を始めたとき

「最初の1年目は毎週土曜が怖かった」(斉藤さん)

渡辺:ウイニング競馬、いま何年目?

斉藤:7、8年目になるね。

渡辺:ただの競馬好き芸人から、いよいよ競馬が仕事になったわけじゃない。

斉藤:最初、ウイニング競馬の仕事は、(仮)とついた。いつ外れてもおかしくないスケジュールだったのが、いつからか(仮)がなくなって確定の予定になった。それで、実はキャプテンの替わりだって思ったの。キャプテンが降板して、若手のオレが選ばれたのかと思った。

渡辺:オレのギャラとお前のギャラ、全然違うでしょ(笑)。

斉藤:キャプテンとは当時付き合いもなかったし、先輩がやってた場所をとるのは気まずいな、...と思ってたら「MCです」って言われて。「MCなんて絶対にできない」って最初断ったけど、マネージャーがこんなに良い話ないと勝手に決めて、記者会見まで段取りされてた。

渡辺:オレはその会見に呼ばれてないけど(笑)。いざ番組始まってどうだった?

斉藤:特に最初の1年は大変だった。ネットの掲示板を見ても批判だらけだし、芸人がシャシャリでるなとか、レース見せろだとか。オレも最初、変に力んでて進行の邪魔して笑いを取りにいったりしたから、それに対しての批判もたくさんあった。当時は番組に行くのがめちゃめちゃ怖かった。

渡辺:そうだったんだ。

斉藤:進行の勉強はしても、なかなか上手くいかないし、生放送だからトラブルも起きるし。あるときなんかファンにお酒投げつけられて「MCを井森に戻せ!お前のせいでテレビ東京が嫌いになった」とか「進行下手くそ」とか言われた。好きな競馬の仕事っていっても、最初はつらいことばかりだったね。

渡辺:でもそこを耐えたよね。

斉藤:原良馬さんの存在大きかったね。原さんの優しさに救われたよ。1回目から進行グダグダで最低な回だと自分は思ってたのに「素晴らしかったよ」って原さんが言ってくれて。それでも2回目、3回目も結果がでない。でも、帰るときに原さんが、なんでオレに対してそんなに優しくしてくれるんだろうというくらい毎回声をかけてくれる。お世辞でもその優しさには救われたね。それで徐々に慣れていって、2年目からは普通になってきた。

渡辺:そんなに追い込まれてたんだ。だったらオレに相談してよ(笑)。

斉藤:相談しようと思っても、あんた、だいたい競馬新聞見ててそれどころじゃないじゃない(笑)。

渡辺:いまは楽しい?

斉藤:毎週土曜日が楽しくてしかたがないね。日曜日は番組の収録や1日中ロケだったりするから、1週間で唯一純粋に競馬を楽しめるのって土曜の番組が始まる前の時間なんだよね。毎週土曜が来るのがいまはとても楽しみだよ。


ゲストに聞くキャプテン渡辺のここだけの話

Q.予想家でこの人すごいって思う人いる?
A.虎石さんかな。虎石さんの名前だしとかないと可愛そうじゃん(笑)(斉藤さん)。

渡辺:虎石さんの負けたときの顔の表情、好きでしょ。

斉藤:大好き。それにあんなに熱心に競馬を語っている人ってなかなかいないよ。

渡辺:虎石さんの「これ、いい情報ですよ、これ絶対来ますよって」に何度騙されたことか(笑)。

斉藤:番組一緒にしている大久保先生も「斉藤くん、尺的にここは私あんまり喋らない方がいいよね」とか、引退して純粋に競馬を楽しんでる。調教師時代では考えられないよ。そういう人と一緒に仕事できるなんて贅沢だと思ってるよ。虎石さんに、以前どうして馬券買うんですか?って聞いたら「目の前に券売機があるから」って言ってた(笑)。

渡辺:あはは(笑)。競馬愛を感じる予想家の話は、ずっと聞いていたいと思うね。


以下、次回につづきます

斉藤慎二:1982年10月生まれ。千葉県八千代市出身。お笑いタレント。2006年4月にジャングルポケットを結成。2013年4月よりテレビ東京系列「ウイニング競馬」のMCに抜擢。高校1年生の時、甲子園に出場した経歴あり。吉本興業所属。
キャプテン渡辺:1975年10月生まれ。お笑い芸人。競馬、競輪、パチンコ、パチスロは趣味の域を超えていまや生活の一部に。特技は関節技。2015年度の船橋競馬場のイメージキャラクターを務める。現在テレビ東京系列で放送中の『ウイニング競馬』にレギュラー出演中。
※この記事は 2020年4月17日 に公開されました。