【第3回】ごっちゃん
お笑い芸人のキャプテン渡辺です。趣味は競馬にパチスロ、麻雀とギャンブル毎日三昧。土曜テレビ東京系列で放送中の『ウイニング競馬』にも出演中!
この私が切り込み隊長となって馬主、調教師、騎手に話を伺う『キャプテン渡辺のウィナーズサークル』。
内田博幸騎手へのインタビュー3回目。ファンサービスのアイデアから話が広がり、亡き同僚の話題に。内田騎手の想いをお聞きしました。

競馬ファンを増やすために

ファンサービスのアイデアは止まらず…。

渡辺:競馬ファンって、勝てば騎手に感謝の声をかけるけど、負けたときの罵声はヒドイですよね(笑)。

内田:ファンはお金を出して馬券を買ってますから(笑)。たまにそういう罵声が刺激になって見てろよと奮起につながったりすることもありますし。でも罵声はない方がいいですけど(笑)。

渡辺:以前に比べたら少なくなったとは感じますか?

内田:まだまだ罵声受けるときがありますよ(笑)。

渡辺:反面ボクのようなギャンブル三昧のファンにとっては、罵声に愛情も含まれたりする部分もあるんですけど、でも言われる方はツライだろうなと自分で言ってても内心思ってます(笑)。

内田:ダービーや有馬記念のときに10万人近くファンが競馬場に集まり、テレビ観戦の人やウインズで馬券を買っている人も含めたら、相当数がレースに注目しているわけですよね。正直、競馬が安定して続いていくには、誰でも行きたくなる競馬場作りと、競馬の更なるイメージアップも必要なんじゃないかと思うことはあります。

渡辺:子どもや女性が競馬場で「内田ー、金返せー!」とか罵声を聞いたら、ひいちゃいますよね(笑)。

内田:親だったら、子どもに汚い言葉を聞かせたくないとかなりますよね。

渡辺:ファンにとってはそれが負けたときのストレス発散でもありますが…。

内田:ストレスを発散できる場があればいいと思うんですよね。皿を買って割れる場所がすぐ近くにあるとか、思いっきりパンチできる人形を置いておくとか(笑)。

渡辺:全レース終了後に大声選手権して優勝者に賞金をあげるとか(笑)。

内田:あとハズレ馬券に番号が振って、1万円分のハズレ馬券があると抽選ができて賞品が当たるとか、そういった試みも必要だと思う。

渡辺:そうしたらみんな馬券拾いますよ(笑)。

内田:抽選会場にゴミ箱置いておけば、掃除の手間も省けますし。馬券外れてくれてありがとうと言われたりするかもしれないですし(笑)。

ごっちゃん

渡辺:競馬の売り上げは好調ですが、競馬場に来ているファンを見るとボクのような40代以上がやっぱり多い。女性や若いファンを惹きつける必要があると思うんですが、こうしたらよいのではなどありますか?

内田:女性がドレスアップして来れるような場が、競馬場にあっていいかもしれないですよね。

渡辺:パーティのような感じでですか?

内田:レディースデーで、女性だけが参加できるディナーショーとか。あとネットだけでなく、コンビニでも馬券を買えるようにしたりとか。

渡辺:ボクはパチンコもするんですが、パチンコは初心者でも始めやすいけど、競馬は新聞見てもわからないことだらけでマークシートを取っても初心者にはハードルが高いですよね。

内田:そのハードルを低くするために、偶数か奇数の馬券があってもいいかもですね。偶数-偶数、偶数-奇数になるのかとか、カジノができたらカジノに取られてしまうので、配当は低いけど当たりやすい馬券は必要だと思う。

渡辺:これだけファンの人が集まるエンターテインメントもそうはないですし。

内田:重賞レースをスポンサーに売って、競馬場内に企業のイベントブースを作ってその日はその企業一色するとか。馬が驚かない範囲なら、企業PRの場としても活かせると思う。

渡辺:馬券に企業ロゴも入れれば、宣伝としては効果大ですね。

亡き友の話となり言葉が詰まる場面も…。

内田:競馬法があるので現実的には難しいかもしれないですが、売上が伸びているうちに何か取り組んでいってほしいと個人的には思いますね。

渡辺:アイデアが止まらないですね(笑)。いまお話されているような話は騎手同士でされたりするのですか?

内田:危険な仕事をしている仲間ではありますけど、敵同士ですから(笑)。深いところまでは話さないですよ。

渡辺:関東で仲良くご飯食べたりする騎手などいますか?

内田:なくなっちゃっいましたね。

渡辺:それは…。

内田:以前はごっちゃんがいつもボクを誘ってくれましたね。後藤くんが誘うから他の騎手と付き合う機会があったけど、ごっちゃんがいなくなってからは関東の他の騎手との付き合いはあまりなくなっちゃいましたね。ボクは積極的な方じゃないから、どちらかといえば篭り屋で、あまり外に出たくない方ですし。それをごっちゃんが面白い企画をつくって、無理やり「行かなきゃダメだよ」ってボクを引っ張り、よく一緒に連れていかれてました(笑)。後藤くんが騎手の間で盛り上げてくれていたところがあった。

渡辺:後藤騎手が亡くなったのが2015年で…。

内田:それから関東の友達がいなくなっちゃって(笑)。こういうファンのことなども、ごっちゃんとは話せた。ボクは年齢的に騎手の中でも上の方だし、回りは気を遣うでしょ。たまに思いますよ、ごちゃんがいたらなって…。

渡辺:本当に残念ですよね。

内田:天命だった、そう受け止めないといけないですよね。神様がそういう風にしたんだから、そういう風に考えないといけないと思うようにしてます。


以下、次回につづきます

内田博幸:1970年7月生まれ。1989年に大井競馬場でデビュー。2004年に初の南関東・地方競馬全国リーディングを獲得、2006年には佐々木竹見騎手の年間勝利数の記録を塗り替え524勝を挙げ、またJRA所属外騎手最多勝記録も更新。2008年に中央へ移籍。ノンコノユメのほか、ピンクカメオ、オウケンブルースリ、エイシンフラッシュ、サクセスブロッケン、ゴールドシップなどでこれまで中央G1制覇多数。
キャプテン渡辺:1975年10月生まれ。お笑い芸人。競馬、競輪、パチンコ、パチスロは趣味の域を超えていまや生活の一部に。特技は関節技。2015年度の船橋競馬場のイメージキャラクターを務める。現在テレビ東京系列で放送中の『ウイニング競馬』にレギュラー出演中。
※この記事は 2018年5月11日 に公開されました。